この度「第15回日本ET実務者ネットワーク」「第7回日本胚移植技術研究会群馬大会」に参加させていただきましたので、その様子をお届けします。
第15回日本ET実務者ネットワークは10/25の13:00~、10/26の~12:00に群馬県庁で開催されました。
会場は28階ととても見晴らしが良く、普段高い建物などない青森県で八甲田山に囲まれている身としては新鮮で滅多に見れない光景にワクワクしていました。
一方、小比類巻先生は「高い所怖い、ダメ」と景色を楽しむ余裕はなく、怯えた様子で過ごしていました。笑

本学会では酪農学園大学の堂地先生のお話や、同大学今井先生によるOPU技術指導、同大学西寒水先生によるET技術指導など沢山の貴重なお話を拝聴させていただきました。
今井先生のOPU技術指導の際には小比類巻先生も補助として入り、時折自分の経験を参加者に伝えている場面もありました。
(今井先生によると体子宮と卵巣を使ったエコーを確認しながらのOPU実習)
(参加者からの質問に答える小比類巻先生)
本学会では嬉しい出会いもありました!
以前同ブログで紹介した「新鮮卵の輸送に向けて」で新鮮卵の輸送を行っていた農家さんで、弊社和牛受精卵を移植していただいた獣医の先生とお話する機会がありました。青森県~北海道へ輸送した新鮮卵ですが、なんと受胎率60.9%✨(23頭中14頭受胎)IVF(体外受精)後6日目のDay6の新鮮卵を輸送いたしましたので、発育ステージとしてはコンパクトモルラ(本来新鮮卵移植に使用するには少し早いステージ)でしたが、北海道に着く頃にはブラスト(新鮮卵移植に適したステージ)まで成長していたとの事です。
受精卵移植者の技術や農家さんの飼養方法など様々なプラスの要因があってこそだと思いますが、弊社和牛受精卵が農家さんのお役に立てていた事を知り嬉しい限りです。また、新たな課題も見つかりましたので次に役立てていきたいです。
第7回日本胚移植技術研究会群馬大会は10/26の13:00~、10/27の~16:00に群馬県庁向かい群馬会館で開催されました。

(群馬会館)
第7回日本胚移植技術研究会群馬大会ではゲノムについてのシンポジウムや胚移植に関する口頭発表が行われました。
ほとんどがOPU(経膣採卵)-IVF(体外受精)についての発表で、体内採卵よりもOPU(経膣採卵)-IVF(体外受精)が主な受精卵作成の手法になっていると感じました。
「第15回日本ET実務者ネットワーク」「第7回日本胚移植技術研究会群馬大会」ともに懇親会にも参加させていただいたのですが、牛の胚培養士が本当に日本全国にいたんだ!と感動しました。
胚培養の仕事は企業秘密も多く、なかなか他企業の培養について質問出来なかったりと孤独でしたが、今回の学会参加で心強い仲間が増えコミュニティも広がりライバルも多い事を実感したので、まだまだ頑張らなければいけないと尻に火が付きました。
また皆さんにお会いする機会があればうれしいです。
(憧れの今井先生との2ショット)