2018年11月3日付の青森県の地方紙「東奥日報」に、小比類巻家畜診療サービス 代表取締役 小比類巻正幸の記事を掲載いただきました。
『すぽっとらいと』というコーナーで、先日受賞した日本胚移植技術研究会賞(学術賞)のことを中心に、獣医師になったきっかけや経歴などが紹介されています。

こちらが受賞記念にいただいた楯。ものすごーく立派。
ちなみに受賞理由は、新聞にも書いていただきましたが、「家畜生産現場での経膣採卵・体外受精技術を活用した優良牛および一卵性双子の生産と受胎率向上技術を応用した受精卵移植の普及」。
「なんのこっちゃ???」
というのが、一般読者さんの感想だと思われますので、えー、牛初心者のワタシがわかりやすく解説しますと、
「普通は牛を妊娠させようと思ったら、メス牛にオスの精子を
こんな風に人工授精させて妊娠させるんですけど、そうではなくて、メス牛の膣から
こんな風に針を入れて卵子を取り出して事務所に持ち帰って、その卵子に顕微鏡を見ながらオスの精子を体外受精させて受精卵をつくって、その受精卵をメス牛の子宮に戻して妊娠させます。この受精卵をつくる時に、性質の優れたメス牛の卵子に、同じく性質の優れたオス牛の精子を合体させれば、さらに性質のすぐれた、病気に強くて育てやすく、肉質がよくておいしい、将来有望な子牛ちゃんが生まれるワケです。時には
こんな風に双子ちゃんが生まれちゃったりなんかすれば超ラッキー、一石二鳥、一粒で二度おいしいワケです。そして、そういう優秀な子牛ちゃんたちは市場で高く売れるから、畜産農家さんがウハウハ大喜び♪」
ということに貢献したらしいです、ウチの社長さん(合ってるかしら?笑)。
この分野、まだまだ奥が深くて未知の部分も多そうですので、これからも試行錯誤を重ねて、社員一同がんばっていきたいと思います。めざせ、文化勲章!(笑)