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仔牛の中耳炎治療

青森の今年の冬。
いやー、寒かった。しばれた、しばれたー。
寒さのせいで小比類巻家畜診療サービスのブログもしばし冬眠、凍結しておりました。すみません。

が、寒さもようやくゆるみ始め、雪解けも一段と進んだ今日この頃、ブログも解凍、再始動しますよー。

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今日の小比類巻家畜診療サービス(ただ今若干工事中)

と、前置きはこのくらいにしまして、今までブログを担当しておりましたシモクボさんに先日無事女の子が誕生(パチパチパチパチー)しまして、産休中の彼女に代わって、今日からワタクシ サワヤマがブログを担当することになりました。どーぞよしなにお願いします。

実はワタクシ、昨年11月からこちらにお世話になっておりますアラフィフ(ていうかジャスト・フィフ)の新人事務員でございます。人生経験は豊富なれど、牛の知識はまったくございません。寒くて外になんか出てられるかいっ事務仕事に毎日まじめに取り組んでましたので、牛さんの様子はもとより、獣医師さんや牛舎スタッフの皆さんが日々どんなことをしているのか、まったく知りません。

ですので、こちらのブログで小比類巻家畜診療サービスの日常をゆるーく発信しつつ、牛について勉強していきたいと思います。どうぞお付き合いいただければウレシイです。

さて、今日は仔牛の中耳炎治療に同行しましたよ。ついに牛舎デビュー♪

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先生が診察予定の牛の番号を告げると、家畜人工授精士兼牛舎スタッフのサカタさんが鮮やかなロープさばきで牛をつかまえ、柵にくくりつけます。
暴れる牛からヒラリと身をかわすサカタさん、かっこいー。闘牛士みたい(笑)。

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まずは体温測定。おしりに体温計をブスーッと。牛の平熱はだいたい38度~39度とのこと。ふむふむ。

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聴診器をあてて(牛の心音てそこで診るのね)

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耳の中をきれいにした後、シリンジでジューッと薬を注入。「ふんげあおぇ~~~~っ」と、白目をむく牛さん。あ、その表情、ねぶたで見たことある(笑)。

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続いて、口をムリヤリ開けて錠剤投与。せ、せんせぇ、男前すぎます。

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またまたシリンジ登場。今度は先っちょに針が付いてますよ。

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チクーーーッ。ですよねー、やっぱりお注射ですよねー。身もだえする牛さんをビシィッとつかまえてお注射完了。

先生の口もとが若干ゆるんでうれしそうに見えるのはワタシだけでしょーか。せんせぇ、もしかしてそっち系ですか?(笑)

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治療終了。Vサイン出ましたーっ。

ほえーっ。

これら一連の動作がわずか3分ほどで終了しました。段取りよく、颯爽と治療をこなすクロサワ先生。かっこよすぎます。小柄な体格で、いつも温厚なクロサワ先生ですが、治療現場ではとても大きく、頼もしく見えました。動作のそこかしこから、牛に対する愛情もビシビシ伝わってきましたよ。

はじめての診察ウォッチング。獣医師という仕事のすばらしさが、ほんの1ミリだけかもしれないけど、垣間見えた気がしました。


ちなみに小比類巻診療サービスでは、獣医師をはじめ各種スタッフを随時募集中。興味のある方はこちらからお気軽にお問い合わせくださいね。

by vetkohi | 2018-03-21 11:22 | 獣医師の診療風景

小比類巻家畜診療サービスの日常をスタッフが交替でゆるーく発信。当社は青森県上北郡東北町で和牛の受精卵移植や家畜診療、繁殖牧場などを行っています。


by vetkohi
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