<< 落とし物 重機の車窓から >>

お久しぶりです

季節は変わり、時は2016年1月…

皆様いかがお過ごしでしょうか。
約2年ぶりの登場となります上村です。
車で畑に突っ込んだり雪山にダイブしたり胸が高鳴りっぱなしな毎日を過ごしていますが生きています。ヤッター

ところで、牛舎のスタッフをしていたと思ったらいつの間にか胚培養をしていました。
何を言ってるのかわからねぇと思うが俺にも何が(このネタが通じる方は私とお友達になりましょう)
さて、今回はせっかく胚培養をしているのだから体外受精卵について少しお話できたらなぁと思います。
何をしているのかぼんやりとでも伝われば幸いです。



c0126281_929362.jpg

上記写真は当社にて体外培養している受精卵の7日目の様子です。いい写真でしょう。


ここをご覧になる方はもうすでにご存知の方だらけな気もするのですが
体外受精(In vitro fertilization、以下IVF)とは、文字通り体の外で卵子と精子を引き合わせ
授精させることを指します。つまり卓上、詳しく言うなら顕微鏡下で受精卵を作るわけです。
…というような話はネットや紙面といった広大な海の中に情報がごろごろしていますから
ここでは受精卵作成の工程は割愛して、出来た受精卵を今現在当社では実際にどのように
移植準備しているのか、について少しお話しましょう。

その前に、受精卵の構造と成長過程を載せます。
c0126281_1614680.jpg

c0126281_16134462.jpg

(※脱出胚盤胞とは胚が大きく成長し、さながらひよこが殻を破って出てくるように透明帯を破って出てきたものを指します)

上記に載せた胚盤胞、もしくはそのひとつ手前の成長段階から移植が可能な受精卵として扱います。
このように移植可能な段階にまで成長した受精卵は
①そのまま移植
②凍結して保存
の大きく分けて2つの道に進むわけですが、まずはそのまま移植する受精卵についてお話します。

そのまま移植する受精卵は受胎性をより高めるため、こんなことをしています。
c0126281_1055637.jpg


分かりにくいかもしれないので分かりやすいものをもう一枚!
c0126281_1084670.jpg


白の矢印部分の透明帯を切っています(アシストハッチ)。
これは、胚が透明帯を破った状態を人工的に作り出す、いわば卵から生まれるぞー!となっている
ひよこの殻を破るのを手伝うような、そんなことをしています。勿論胚を傷つけては意味がないので
とても慎重な作業になります…
ちなみに、切込みを入れた後、成長した卵はペロンと丸ごと出てくるほかに、このような成長の仕方もします
c0126281_10254230.jpg




次に凍結卵ですが、まずは融解した直後の受精卵の写真を見てください。(ガラス化凍結法で凍結したもの)
c0126281_10154419.jpg

えー!こんな卵で大丈夫なの!?と思われるかもしれませんがお待ちを。
下記の写真が20時間程度培養した上記写真の移植前の姿です
c0126281_10222946.jpg

自力で出てきちゃうくらいとても元気!

このように凍結した受精卵も一つ一つ状態を確認して、移植できるよう準備をしています。
少しでも多くの健康で優良な子牛を生産していくための一助になれればと精進しているのです…
そして農家の皆さんも私たちもハッピー…


以上で移植の準備に関する話は終わりです。
どうでしょう、なんとなくでも伝わりましたでしょうか。
こんな分かりにくい説明じゃちんぷんかんぷんだよ!という方は
こんな為にならない文字の羅列のことはすっきり忘れて温かい飲み物と美味しいご飯を食べて
幸せな時間をすごしましょう。私のおすすめは粕汁です。鱈鍋もいいですよね。でもやっぱりからあげが好きです。
余談ですがクッ○パッドで【紫芋】【アルカリイオン水】で検索すると楽しいレシピが出てくるので
疲れたときにでもお試しください。

それでは、この辺で!
ご拝読ありがとうございました。
[PR]
by vetkohi | 2016-01-30 11:26
<< 落とし物 重機の車窓から >>